投稿

エンジニアリングとは何か?不確実性との向き合い方

イメージ
エンジニアリングとはなにか? 長くビジネスをやってきて、年々、ビジネスでソフトウェアエンジニアリングの重要度の高まりを感じるようになってきた。エンジニアリングがビジネスの成否を分けると感じることが増えた。 そこでこの文章では、ソフトウェアエンジニアリングとは何か?そしてエンジニアリングをkiizankiizanの文脈でどう捉えて、何を求めていて、どのように使っているのか?を書いてみます。 要約 ・エンジニアリングとはなんだろう? ・エンジニアリングで大事なことと大事にしたいこと ・そのためのチームビルドについて まずスタートアップという、この世に無いビジネスを作っていこうとする人たちにとって、エンジニアリングは自社の作りたい世界や解決したい課題から逆算して、ビジネスを展開し成長させていくためのものと考えている。 広義な定義ではあるのだけど、スタートアップの経営者としてそこからスタートしたい。 なぜなら、ビジネスや作りたい世界は不確実であり(それが本当に必要かなのか誰にも分からない)、その不確実性を減らすためにエンジニアリングを効率的に駆動させて、実際に必要なのかを検証するために使うからだ。 ビジネスの不確実性 いまkiizankiizanでは、サブスクの洋服レンタルサービス「leeap」のリニューアルを進めている。( UWear としてリニューアル済み)リニューアルのためにユーザーインタビューをし、ビジネスの課題をあぶり出し、僕らが作りたい世界とユーザー課題を一緒に煮込んで、ビジネスとしてUXとしてどうすべきか?を煎じていった。 この新たなビジネスやUXが、ビジネスとして成立するかどうか?ユーザーに喜んで貰えるかどうか?という不確実性を実証することがエンジニアリングである。 そもそも新規ビジネスを考える際に大事なことは「確実性」でも「整合性」でもない。 それはユーザーは「どのような課題を持っているか」であり、その「課題」を取り除けているか?である。ただ「ユーザーの課題」と「アプローチ」は多様であり、それらに向けて、大きな仮説から順番に試していく。 そこでビジネスの「不確実」が高い状態から低い状態にしていくことが、エンジニアリングのビジネスでの役割である。 ビジネスの不確実性に向き合うときに大事なこと 上述したビジネスの不確実性に対して、エンジニアリングを通じて、どの...

「洋服を通じて、楽しくなる世界を作りたい。楽しくなるための仕掛けづくりは、まだまだできていない。」キーザンキーザン代表インタビュー

イメージ
  今回はkiizankiizan代表の井上さんに、アパレル業界の課題をどう考えているのか、kiizankiizanが取り組む課題がどういうものかを聞きました。今後まだまだ成長していきたい想いには、どういう理由があるのかを明らかにしていきます。 アパレル業界の今とこれから アパレル業界にはどんな課題がありますか? はい、まずアパレル業界というのは、60年〜70年前ごろから洋服の既製品が作られるようになってからアパレル企業とデザイナーが主体となり興隆した業界です。若者文化とともに成長してきました。デザイナーがアパレルの世界観にあわせたファッションショーを開催し、バイヤーやリテールが、それにあわせて発注し、そこからメディアとともにトレンドを作り、文化を形成し、いまのアパレルがあります。 順調に右肩上がりで成長してきたときは良かったのですが、ファッションとライフスタイルが多様化したなかで、トレンドを作り、季節を予測したうえで洋服を作るのは難しくなります。 また洋服を作る技術革新が進み、工業化が進み、多くを作れば安くなる業界構造があります。もちろん企業は「成長」を求められるので、どうしても昨年よりも多くの洋服を作ってしまいます。 結果、日本だけでも年間約140万トンの排気量が出て、環境破壊への影響が高い業界として認識されています。 このような需要と供給のバランスがアパレルの課題のひとつです。 もうひとつの課題が「ユーザー視点」を考えにくいことにあります。 アパレル業界の「ユーザ視点が考えにくい」とはどういうことでしょうか? アパレル企業は洋風を販売するためのファンクションは強力です。売るために仕掛けを施して、トレンドを作り全国の店舗で販売します。いかに店舗で売れる情報をキャッチアップし、売れるにあわせて商品をブラッシュアップします。 その手法は、多くのアパレルで多くで近しい洋服になります。ただかといって奇抜なことをしても売れない。強力なファンクションを維持するためには多大なコストが掛かり、そういったアパレルの世界観づくりと売れる正義のジレンマで苦しんでいます。 本来、ユーザーは洋服に何を求めているのか、どんなシーンで、どう着ていくのか、どう人から見られたいのか、にあわせて、自社のブランドイメージと使う場所にあわせて洋服を作ろうとする視点が大事だと考えています。 アパ...

kiizankiizanの開発体制はどのように生まれたのか 〜開発メンバーの一言からはじまったチームビルディングの裏側〜

イメージ
前回のインタビュー では、岩井さんの目的に向かう開発についてお伺いしました。今回はkiizankiizanの開発チームについて、どのような体制で開発しているのかを、kiizankiizanでCOOの大堂がインタビューをしました。  上流工程から取り組んで、課題解決をする開発チーム 大堂: では、はじめにkiizankiizanの開発体制からお伺いさせてください。開発チームが一番大事にしていることは何ですか? 岩井: kiizankiizanは目的に合わせた最適な手段や行動をとることを大事にしていて、開発チームも同じようにそれを大事にしています。それを僕らの中では「目的最適」とよく言います。その指標となるのはleeapのMISSIONで、上流工程から他チームと協力して課題解決をしています。 大堂: 詳細をもう少し教えてください。もう少し具体的に上流工程から、どう課題を解決していくのか教えてください。 岩井: 開発のよくある流れは、ディレクターや依頼者自身が要件や仕様をまとめて、エンジニアに渡ってくる感じだと思います。 kiizankiizanの開発チームは、課題ごとにメインの担当を決めて、個人の裁量で要求・要件定義を進めて方針を固めています。方針が固まったら、方法論を考えてシステムの仕様を作って設計していくのですが、そこからはチームプレイに切り替わります。 大堂: 方法論や設計を考えるところからチームプレイに切り替わるんですね。上流工程をチームではなく、個人が要件定義をする理由って何かあったりしますか? 岩井: 上流工程では「作る」という観点での話はあまり重視しないと思うんですね。一番価値のあるアウトプットをどう出すかを、他チームと考えることが重要のためあえて開発主体にしていません。そうなると開発チームである必要はなく、個人の方がパフォーマンスが出ると考え、個人の裁量に任せてます。ただ上流工程を考えた後は、チームに持ち帰ってしっかり共有する。ことを徹底しています。 大堂: 個人で考えてから、チームにしっかりと考えた内容を共有することは徹底しているんですね。その後に個人から、チームプレイに切り替わるのは、なぜですか? 岩井: 実際に作る工程になったときに、設計思想がそろっていないと可読性の低下や属人化につながるので、個人でなくチームでやろうという考えです。あとは...

問題解決の背景にある目的を深く知りたい 〜開発リーダーが仕事を選ぶうえで一番大事にしていること〜

イメージ
今回はkiizankiizanの開発チームを仕切っている岩井さんに、これまでのキャリアと技術に関する考えを、kiizankiizanでCOOの大堂がインタビューをしました。 働きたい環境を追い求めた転職で大事にしていたこと 大堂: まずは、岩井さんのキャリアについて教えてください。どのようにエンジニアのキャリアをスタートしたんですか? 岩井: 最初はカプコンというゲーム会社で、ゲームエンジンの開発をしていました。ゲームエンジンのUnityは有名だと思いますが、そんな感じなものを内製で作っていて、そこのサウンド部分を担当してました。 大堂: おー、ゲーム会社からキャリアをスタートしたんですね!実際の業務はどうでしたか? 岩井: カプコンは大きい組織だったので、末端で作業をする僕は作っているものが「どんな目的で、何のために使われるのか」見えていなかったですね。 そもそもゲーム制作のことを、きちんと分かった上で作るべきなのですが、僕はゲームを作った経験がなくて。システムを使うプログラマやアーティストから欲しいものを聞いても、どう使うのかピンと来ないことが多かったです。目的に合致したアウトプットが出せないことに、ストレスを感じていました。 大堂: そこから転職を考えるにあたって、何を一番に意識したんですか? 岩井: 僕は「目的が明確に分かって、目的に向かえるか」を重要視していて、それを大前提に転職先を考えました。 2社目は、iOSやAndroidのネイティブアプリの開発会社で働きました。1社目で「目的が見えづらかった」という経緯があったので、小さい規模の会社でしたが「組織も作るものも、目の届く大きさの中で働きたい」と思って選びました。 ただそこは想定通りでしたが、受託企業だったので、上流部分に対して突っ込めない環境でした。仕様も画面も決まっていて、作るだけの状況だったので、それに対して意見を言うのは難しかったですね。 大堂: 確かに、その状況で意見を言うのは難しいですよね!そろそろkiizankiizanかな(笑) 岩井: はい(笑)そこで次の転職は、自社サービスの会社を探しました。経営に近い位置で、仕事ができるところを探していたところ、kiizankiizanに出会って就職を決めました。 上流工程から考える環境で変わった、自分の中の定義 大堂: おお、やっと出てきました!...

kiizankiizanで事業責任者として活躍するCOO大堂にインタビュー 〜「人と向き合うこと」を大切にする理由〜

イメージ
  今回はkiizankiizanのleeapで事業責任者をしているCOO大堂に、これまでのキャリアとなぜ「向き合う」ことを大切にしているのかを、kiizankiizan代表の井上がインタビューをしました。 エンジニアとしてキャリアをスタートして感じたこと 井上: 僕と大堂くんは知り合って15年、一緒に仕事をしてから8年ぐらいたつかな。今大堂くんはkiizankiizanで最高執行責任者(COO)として仕事をしていますが、今までどんなことをやっていたんですか?改めて過去を聞くのは少し恥ずかしいですが、これまでのキャリアについて教えてください。 大堂: そう思うと付き合い長いですねー。まず僕は大学生の時にプログラミングを勉強して、美容室向けにソフトウエアを作って売ってましたね。最初の就職先は経営コンサルの会社でした。 井上: 美容室向けのソフトウエアは何か珍しいですね。どんなソフトだったんですか? 大堂: そんなに大したものではないですが、美容室向けに統合的なパッケージとして、カルテ管理、次にカラー材、パーマ剤などの在庫管理を作り、その後予約管理もリリースし統合パッケージを作っていきました。 井上: なるほど、学生の時から起業のような形でやっていたですね。そこから就職をすることになるわけですが、なぜ新卒で経営コンサルを選んだのですか? 大堂: 大学の時にそのままソフトウエアを売って起業しようと思ってはいたんですが、いざ自分でやっていこうかとなったときに、何をどうしたら良いのか先が見えなさすぎて、大学の教授の紹介で経営コンサルに就職しました。 井上: そこでは、まずどんな仕事をしたんですか? 大堂: 最初は学生からの延長で、エンジニアとしてキャリアをスタートしました。ただ経営コンサルの会社でエンジニアをやって、自分がプログラム向いていないことを痛感することになりました… 井上: どういうところで、自分はエンジニアに向いていないなと感じたんですか? 大堂: 自分のシステムの不具合との向き合い方ですね。不具合が出ると、心から嫌でやりたくないって思うんです。もう凄いエンジニアが、ええ感じに修正してくれへんかなって思うのは、致命的にプログラム向いていないと思って、入社して半年で転職を考えて1年半でコンサル会社をやめました。 井上: 早い判断ですね。逆に何が自分に向いてい...

「人への興味が起業の理由」kiizankiizanのCEO井上にインタビュー 〜 小学生でのモノを売る体験とアパレルでやりたいこと〜

イメージ
kiizankiizanが運営する「洋服の課題がある人」と「洋服の課題を解決するスタイリスト」を繋ぐメンズファッションサブスクサービスの「leeap」は、これまでの井上の「人への興味」が大きく関わっています。 そこで、今回はkiizankiizanのCEO井上に、これまでの経験となぜ「人への興味」があるのかを、kiizankiizanでCOOの大堂がインタビューをしました。 はじめての商売でやったこと 大堂: 今日はkiizankiizan代表である井上さんの素性を、明らかにしたいなと思います!どんな人で、何が好きなのか?もう全部教えてください。僕としても付き合い長いけど知らない話もありそうで楽しみです(笑) 井上: 何もないけどー(笑)お手柔らかにお願いします。 大堂: まず井上さんの経歴をざっくり教えてください。 井上: 僕は高校卒業して19歳で会社を作ったので、一度も就職を経験していません。 大堂: 起業して、まずはどんな商売をしたんですか? 井上: 商売の基本は売るところから!と思っていたので、自分の家の物をヤフオク!で売っていましたが、これがすごく面倒くさい(笑)商品をデジタルカメラで撮影して、写真を取り込んで、本当に大変でした。これは僕と同じようにみんなも困っているだろうなと思って、自分が住んでるマンションの全室に「玄関に要らないモノを出して、このチラシを張ってくれたら査定します!」というポスティングをしたんです。 大堂: 自分が住んでいるマンションに?(笑) 井上: そうそう。するとマンションのいくつかの家の前にモノが出されていました。そのモノを査定して、ひとつひとつを現金で買い取って、ヤフオク!に出品して売ってました。当時だとワープロが主力製品でしたね。ただ家の不用品の買取だと、カテゴリーも品質も安定しなくて、ブランディングがしにくかったので、専門特化していきました。 大堂: なるほど、そこからどんな商材に専門特化していったんですか? 井上: まずは仏壇の販売、翻訳系書籍やCDROMの取り扱い、電動自転車などの商品を扱って、最終的にパチスロ実機にしましたね。 大堂: パチスロですか?また珍しい商材ですね。 井上: ほんとにそう。自分としてもパチンコもパチスロもやったことがなかったけど、パチスロの機器を知れば知るほど奥深くて面白かったです。パチスロ内部...